西尾和美臨床心理基金／パワー・脅威・意味のフレームワーク（PTMF）とは

CSPP日本校で長く教鞭を取ってくださっていた辻井弘美先生から、日本でまだなじみの薄いPTMFについてのご講義をいただきます。

「パワー（Power）・脅威（Threat）・意味（Meaning）のフレームワーク（PTMF）」は、イギリスの心理士とサービス利用者との協働プロジェクトの成果として2018年に発表されたものです。これは、心理的な苦悩に対する医学モデルの考え方や実践に代わる選択肢の一つです。発表後の反響は大きく、ヨーロッパ諸国や米国、ブラジル、オーストラリア、韓国などで導入の動きがみられます。

本研修では、「精神科診断に代わるアプローチPTMF－心理的苦悩をとらえるパワー・脅威・意味のフレームワーク」（メアリー・ボイル、ルーシー・ジョンストン著、石原孝二・その他/翻訳）をもとに、PTMFの考え方を紹介します。医療領域以外の現場に従事する心理職にも、PTMFの視点は臨床実践の参考にしていただけるでしょう。関心をお持ちの方々の参加をお待ちしています。」（講師の辻井先生より）

※カリフォルニア臨床心理大学院（CSPP)の関係者を対象とした研修会です。一般の方はご参加いただけません。

□■ 西尾和美臨床心理学基金とは ■□

カリフォルニア臨床心理大学院（CSPP）日本校は、2002年の設立以来、日本で唯一のアメリカの臨床心理学修士課程教育を続けて来ましたが、2018年初頭、CSPPの母体であるアライアント国際大学の理事会の決定により、現在の学生をティーチアウトしたあとで閉校することが決まりました。その決定を受け、日本校創設者の一人である名誉教授・西尾和美博士により、CSPP日本校の在校生・修了生が、ティーチアウトの過程で、そして閉校後も、お互いサポートしあい、学び続けることを支援するために、この基金を設立されました。CSPP修了生の活動である日米心理研究所（JUPI）が日本での基金運営を委託され、2019年7月から、この基金での活動を行っていきます。

2024年1月28日（日）10:00〜12:00

CSPP日本校修了生、現時点での在校生、現旧職員　限定

オンライン（ZOOMを使用）

辻井　弘美 講師

公認心理師、臨床心理士、米国認定カウンセラー、NY州認定マリッジ＆ファミリーセラピスト

CSPP日本校では2020年の閉校まで教鞭をとり、スーパービジョンも担当した。オープンダイアローグ・トレーナー（Dialogical Approaches in Couple and Family Therapy Trainer’s Training, Finland修了）

現在、国立成育医療研究センター、子どもの虐待防止センター、ゆうりんクリニックなどで臨床に従事

無料

なし

【申込期間】2024年1月7日～1月21日

★お申込期間内に、申込みフォーム（ここをクリック）よりお申込ください。