2019年3月8日 情報発信

春は成長を実感する季節!
子どもの発達や教育に関する研究をご紹介。

 年度末も近づき、子どもも大人も、いろいろな「節目」を迎えているかと思います。特に子どもたちにとっては、年度末は、保育園や幼稚園の卒園・入園、学校の卒業・入学、また学年が変わりクラス替えがある、とても大切な節目の季節ですね。

 子どもに関する研究として、アメリカ心理学会の月刊誌「Monitor」の最新刊、2019年3月号の「In Brief」(By Lea Winerman)で紹介している研究から、2つを紹介します。

 1つ目は、子どもはおよそ生後19カ月ぐらいから、原色の言葉を理解し見分けることができる、という「Developmental Psychology」2月号のForbes & Plunkett (2019) の研究です。この研究ではまた、子どもたちは、ただ「赤」「青」などと色の名前を言われるよりも、「赤い車」「青い車」など、物を形容する形で色を表現された時の方が、より見分けることができたということです。
https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fdev0000609

 2つ目は、コンピュータと教育についての105の調査研究をレビューした文献研究で、それらの研究を総合すると、子どもがコンピュータのプログラミングを学ぶことは、創造的な思考、数学、メタ認知の能力を伸ばすが、文学や学業一般については特に変化はみられない、としています(Scherer, Siddiq, & Sánchez Viveros, 2018)。
https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fedu0000314

「Monitor」(2019年3月号) 「In Brief」
https://www.apa.org/monitor/2019/03/inbrief

 新しいことが始まる季節、子どもたちがたくさんの新しい夢や目標を持てる春になるといいですね!

トップへ戻る